どうも、カピオンです。
今日は前々から語ろうと思っていたことについて話します。
それは「代表曲と最大のヒット曲」のことについてです。
新人とかでなければ基本的には「代表曲」といいわれるものも「最大のヒット曲」というものも存在すると思います。
最近のアーティストで例を提示しますと、90年代末から2000年初頭に大ブレイクしたモーニング娘。にとって最大のヒット曲といいますと、ご存知「LOVEマシーン」ですね。そして、モーニング娘。にとっての代表曲であることもよくご存知かと思います。
このように大体の人は「代表曲」と「最大のヒット曲」というのは重なります。
これを俺の大好きな80年代アイドルでたとえてみると…、
・柏原芳恵さん→「ハロー・グッバイ」
・岩崎良美さん→「タッチ」
・南野陽子さん→「吐息でネット」
・本田美奈子さん→「1986年のマリリン」
・山口百恵さん→「いい日旅立ち」
という感じで最大のヒット曲でもあり代表曲でもあるわけですが、時々世の中の認識する代表曲とそのアーティストのヒット曲というのが違う場合があります。
その例をいくつか挙げたいと思います。
まずはこの方。

1980年代に一大旋風を起こした中森明菜さんです。
彼女の有名な曲というと何を想像するでしょうか?
これは意見が分かれるような気がしますが、たぶん「ミ・アモーレ」(63.1万枚)、「DESIRE」(51.6万枚)、「飾りじゃないのよ涙は」(62.5万枚)、「少女A」(39.6万枚)あたりを連想されるかと思われます。
でも、明菜さんの一番売れた曲は上の4曲のどれでもありません。
一番売れたのはデビューした1982年にリリースされた3枚目のシングル「セカンド・ラブ」(76.6万枚)です。
これは当時の方なら絶対知っている曲ですが、俺の世代とか少し上ぐらいの世代ではおそらく知らない曲だと思います。
この曲の前に出された「少女A」で初めてヒットをしてこの曲で大爆発しました。
それがその後、明菜さんをスターダムにのし上げてレコ大2連覇へと繋がるわけです。
続いては明菜さんとはお友達だというこの方。

今では女優としてもすっかり有名になったキョンキョンこと小泉今日子さんです。
この方の代表曲といいますと、やっぱり「なんてたってアイドル」(28.4万枚)だと思います。それは俺も認めます。
しかし、一番売れた曲ではございません。80年代のみに限ったとしても一番ではないです(82年~89年に限れば6位)これよりも売れている曲はというと「学園天国」(33.5万枚)、「艶姿ナミダ娘」(34.8万枚)、「迷宮のアンドローラ」(37.7万枚・80年代に限れば最大のヒット曲)などになります。
その後、90年代に入ってからもヒット曲を出し91年には「あなたに会えてよかった」でミリオンセラーとなり彼女の最大のヒット曲となりました。
続いてはこちら。

70年代にブレイクしたアイドル桜田淳子さんです。
この方の代表曲としてテレビとかでは「わたしの青い鳥」(15.9万枚)がよく紹介されますが、売り上げはどうかといいますとたいしたことはないです。
桜田さんの全シングルの中ではだいたい17番目ぐらいの売り上げで、この曲よりも売れている曲はたくさんあって、「しあわせ芝居」(36.5万枚)、「夏にご用心」(36万枚)など当時のヒット曲がたくさんあります。
その中でも一番売れた曲は1974年のくれにリリースされた「はじめての出来事」(52.7万枚)です。
この頃は山口百恵さんよりもむしろアイドルとしては彼女のほうが売れた気すらします。
最後はこの方。

80年代半ばから後半にかけて大ブレイクした斉藤由貴さんです。
この方の代表曲としてよく出てくる曲というと、デビュー曲の「卒業」(26.4万枚)ですかね、やはり。
斉藤さんの「卒業」は俺より一回りぐらい上の方ならご存知である卒業ソングの定番曲です。
でも、これが一番売れたわけではありません。
これよりも売れた曲は2曲あって、1曲は1986年に発売され、アニメ「めぞん一刻」の主題歌になり、この年の紅白でも歌われた「悲しみよこんにちは」(28.9万枚)です。これもけっこう有名な曲です。
で、一番売れた曲はというと、1989年に発売された「夢の中へ」(40.8万枚)です。この曲はお馴染み井上陽水さんの1973年の「夢の中へ」をカバーしたものです。
カバー曲というと斉藤さんはこの曲だけなんですが、これが一番売れてしまうんですねぇ~。
その後は女優として大活躍されています。
今やっている朝の連続小説にも出ているらしいですよ。
こんな感じで観ていくと、「代表曲=最大のヒット曲」という式は成り立たないことがわかっていただけると思います。
そういう目で見てみるとまた違う面白さが見えるかもしれません。
では、この辺で。
'09/8/2
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